なんとも奇妙なものだ

投稿者:User icon mini minglady 投稿日:2015/05/28 16:15


中でも昭和62年の中曽根康弘首相の後継者選びの時に
候補となった宮澤喜一氏の「笑み」ほど奇異に感じたもはない。

この時の後継者選びは、選挙ではなく中曽根首相の裁定で決するもの。
候補者は、いわゆる「安・竹・宮」と言われた安倍晋太郎、竹下登、宮澤喜一の三人。
数日、中曽根首相がこの三人をともなって
マスコミの前に現れたりし、テレビは逐次その様子を映し出していた。
いつもは不機嫌そうなシカツメ顔しか見せた事がない宮澤喜一が、
あの数日は、終始、目を輝かさんばかりのニコニコ顔で登壇する。
「どうなってんだ、コイツ?」という感じだった。
その後、後継が竹下登となるや以前と同じ不機嫌そうなシカツメ顔に戻るという、
極めてゲンキンなワザを見せていた。
「あの『笑み』は何だったんだ?」というほどの変わり身。

政治家の奇妙な「笑み」と言えば、
このたび、二階俊博氏が日本からは約三千人の会員とともに中国を訪れ、
習近平主席がそのイベントに「笑み」をもって出席したとニュースは伝えていた。
映像を見ると、たしかに『笑み』をたたえている。
半年前までの、あの「仏頂面(ぶっちょうづら)は何?」と思えるほどの豹変ぶり。

そう言えば、今でも使っている”毛沢東のゲリラ戦術”なるものがある。
これは、ゲリラ戦術の最高のお手本とも言うべきもののようだ。
敵進我退 (敵が進んでくれば退き)
敵駐我擾 (敵が止まれば撹乱し)
敵疲我打 (敵が疲れれば攻める)
敵退我追 (敵が退けば追撃する)とある。
基本的に相手が弱いと見ると追撃し、
強いと見ると一歩退いたり、止まっていると見ると撹乱したりするといった戦法。
これまで、日本に対しては、しばらく攻めの姿勢を見せていたが、
ここは、一歩退き「微笑み戦術」といったところのようだ。
この戦法は、わからないでもない。

今でも奇異と感じるのは、宮澤喜一氏のあの日のニコニコ顔。
思い出しても「キモ~ッ」

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